2020/03/25 11:43

古道具のイメージはどんなものでしょうか。
古い、暗い、汚い。。そんなイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。
感覚は人それぞれ。ですが素朴で奥ゆかしい古道具に私達はどんどん惹かれいます。
なぜでしょうか。私達より遥かに長生きをして、言葉は発しませんが
素朴で奥ゆかしさの中にある、力強い生命力を感じる存在感があります。
一見役割を終えたように見える古道具たちですが、まだまだ輝けるステージが
あるのではないかと思っています。

昔の家の壁に掛けられていた柱時計。
家族の時間をいつも見守り、時を刻んできました。
ガラスが貴重だった時代、柱時計を守るために造られた時計ケース。
棚板をつけて、壁掛け飾り棚として次のステージへと進みます。
開閉時のつまみ部分は扇子型になっています。
当時の造り手の愛らしい計らいが見えてきます。
壁に掛けて好きな物を飾り、好きなものに囲まれて過ごすことができる
心地よい空間が生まれるお品になります。
今日は疲れたなと感じることも多い現代
どんな人も心休まる場所を求めています。
家に帰り、心地良い空間があれば、その疲れも癒されるのではないのでしょうか。
明日もまた頑張ろうと思えたらよいですね。
このお品に、自分の好きを飾ってもらえたら嬉しいです。

古道具の出会いは縁以外なにものでもありません。
もしかしたら捨てられていたかもしれない物もあります。
その古道具と出会い、そして次のオーナー様にお渡しできることが
私達の役割と思っています。