2020/06/18 16:43

古いバケツを洗い、眺めてみる。

このバケツをボロボロだ!もう使えないと思う人もいれば

味があり、穴が開いているなら

バケツ以外の用途で使ってくれる人もいる。

それぞれの思いがあり

使ってくれる人に出会える幸せ。



おばあちゃんとの思い出がよみがえり

まだおばあちゃんが近くにいるのではと、感じることがある。

毎月一回、付き添いで行っていた病院。

帰りに車の中で食べた肉まんとコーラ。私の車の助手席は

おばあちゃんがこぼした飲み物でシートはシミだらけ。

そのシミを見るたび、思い出すことがいっぱい。

『100歳まで生きる』と宣言していた

おばあちゃん。東京オリンピック一緒に見ようねと、話していました。

暑かった夏も快適な施設で、職員の方の配慮もあり元気に乗り切ることができました。

秋になる頃には、一日中寝ている時間が多くなりました。

そして10月におばあちゃんの生涯は幕を閉じました。

10月1日に誕生日を迎えたばかりでした。

数日間具合が悪く会話はできないままだったけど

意識があるときに『おじいさんはいい人だった』と振り返る姿があった。

おばあちゃんの長い人生でおじいちゃんと過ごした時間が

一番思い出深かったんだと

その言葉が聞けて、おばあちゃんの人生は苦労もあっただろうけど

最期の時に、相手を想い、人生を振り返ることができたのは

幸せな人生だったと思った。

おばあちゃんは、おじいちゃんという良い人に出会えた幸せな人生だったんだ。

そんな二人が出会い、父が生まれ、父と母が出会い

私が孫として生まれ、今がある。

そしてこれからも繋がっている。

人の繋がりの幸せの連鎖はきっとこれからも続いていく。